
お母さん自身の時間を、後回しにしないで
赤ちゃんのことも、家のことも大事。
でも、いちばん後回しになっているのはお母さん自身かもしれません。
母親サポートは、お母さんが自分のために使える時間をつくるお手伝いです。
お母さんを支えることが、家族を支えること
産後は、体も心も大きく変わる時期です。
眠れない、うまくいかない、思い描いていたのと違う——
そう感じることは、めずらしいことではありません。
けれど、そのことを誰かに話す機会は、意外なほど少ないもの。
健診では赤ちゃんのことを聞かれ、家では「大丈夫?」と聞かれて「大丈夫」と答える。
そうしているうちに、自分の話をしないまま毎日が過ぎていきます。
母親サポートは、お母さんの話を聴き、休む時間をつくり、
ひとりで抱えなくていいように伴走するサポートです。
お母さんに余裕が生まれると、家族全体の空気がやわらかくなります。
こんな母親サポートをしています
話を聴く時間をつくる
アドバイスをするためではなく、聴くために伺います。
まとまっていない話でも、途中で止まってしまっても大丈夫です。
「こんなこと言っていいのかな」と思うことほど、話していただけたらと思います。
休む・眠る時間をつくる
赤ちゃんをお預かりして、お母さんが横になれる時間をつくります。
眠らなくてもかまいません。ひとりでお風呂に入る、何もしない、
外の空気を吸いに出る——使い方はお母さんが決めてください。
ひとりで抱えないよう、つなぐ
体のことや気持ちのことで気になる点があれば、
産婦人科・助産院・お住まいの保健センターなど、
適切な窓口へおつなぎします。
ご家族に状況を伝えるお手伝いをすることもあります。
訪問のある日の流れ
2時間のご利用を例にしています。
順番も時間配分も、その日のお母さんの状態に合わせて変えていきます。
| 到着して、はじめに | 今日の体調と、してほしいことをうかがいます。 「今日は話したくない」も、そのまま伝えていただいて大丈夫です。 |
| 手を動かしながら | ごはんの支度や洗濯など、手を動かしながらお話をうかがいます。 向かい合って座るより、この形のほうが話しやすいという方が多いです。 |
| 休んでいただく時間 | 赤ちゃんをお預かりして、お母さんが横になれる時間をつくります。 眠れなくても、目を閉じて休むだけで違ってきます。 |
| 帰る前に | 次の訪問までに困りそうなことを、一緒に確認します。 必要であれば、地域の窓口や専門職の情報もお渡しします。 |
その日の「してほしいこと」を選べます
同じお母さんでも、日によって必要なものは変わります。
訪問のはじめに、今日はどれがいいか教えてください。
| こう伝えてください | わたしがすること |
|---|---|
| ただ聴いてほしい | 意見や助言はしません。最後まで聴きます。 |
| 一緒に考えてほしい | 考えを整理するお手伝いをします。決めるのはお母さんです。 |
| 具体的に教えてほしい | 知っていることをお伝えします。分からないことは調べてお答えします。 |
| 今日は話したくない | 家のことだけ進めます。声はかけません。 |
| そばにいてくれるだけでいい | そうします。何も決めなくて大丈夫です。 |
途中で変わってもかまいません。
「やっぱり話したくなった」も、その逆も、遠慮なくどうぞ。
こんなことも、話していただいて大丈夫です
- 上の子に、つい強く言ってしまう
- 夫と分担の話がうまくできない
- 里帰りから戻ってからのほうがつらい
- 実家や義実家との距離感
- 体の変化が戻らないことへの不安
- 仕事に戻るときのこと
- 誰にも会いたくない日がある
- 思い描いていた産後と違った
どれも、よくうかがう話です。
話したことが誰かに伝わることはありません。
母親サポートのできること・できないこと
✅できること
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 話を聴く | 評価や助言を押しつけずに、最後まで聴きます |
| 休息の時間をつくる | 赤ちゃんを見守り、お母さんが横になれる時間を確保します |
| 産後の一般的な情報をお伝えする | 体や気持ちの変化について、公的機関などの情報をもとにお伝えします |
| 窓口へおつなぎする | 産婦人科・助産院・保健センター・自治体の産後ケア事業など |
| ご家族への説明を手伝う | ご希望があれば、状況をご家族に伝えるお手伝いをします |
🚫できないこと
| 項目 | 理由・代わりにできること |
|---|---|
| 医療的な処置・判断 | 産後ドゥーラは医療職ではありません。医療機関へおつなぎします |
| 母乳・乳房のケア | 母乳外来は医療機関のサービスです。助産師へおつなぎします |
| 診断や治療にあたること | 気持ちの落ち込みが続くときは、かかりつけ医や保健センターへご相談ください |
| お薬に関する説明 | 処方元の医療機関・薬局におたずねください |
産後ドゥーラが行うのは産前・産後サポートです。母子保健法にもとづく「産後ケア事業」(助産師などの看護職が行う事業)とは別のものです。
気になる症状があるときは、我慢せず、かかりつけの産婦人科・助産院、またはお住まいの市区町村の保健センターへご相談ください。
まずはご相談ください
「こんなことを頼んでいいのかな」と迷ったら、そのまま聞いてください。
お話をうかがってから、一緒に考えます。
